素敵なパターンが載った本は、数々あれど・・・よりカスタマイズしたものを編みたいあなたに
こんにちは、ミイトです。
すっかり寒くなってきて、編み物シーズンに突入しました。
みなさん、今シーズンの編み物計画、進んでいますか?
今年は、オリジナルセーター編んでみよう!なんてチャレンジする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな方に、
また、そこまで行かなくても、
・大人のパターンだけど、子供用にも編みたいな、、、
・どうしても規定のサイズだと、袖の長さはよいのだけれど、身頃の幅が合わないから調整したいな、、、
・エリのデザインをちょっと変えられないかしら、、、
など、少し既存のパターンをカスタマイズできないかしら、という方にもおすすめの段階別に、参考書として手元に置いておきたい本を3冊ご紹介いたします。
step1:既存のパターンを少しサイズ調整してみたいあなたへ
・大人のパターンだけど、子供用にも編んで親子コーデしたいな
・どうしても規定のサイズだと、袖の長さはよいのだけれど、身頃の幅が合わないな
という方など、サイズ調整をしたいという方におすすめの参考書がこちら。
この本は、主にサイズ調整の
・編む針の太さを替える
・糸の太さを替える
ということについて、実際に編んで比較した写真もあったり、わかりやすく解説がしてあります。
なんとなく、頭では針や糸の太さを替えれば変わるのはわかるけど、いったいどのくらい変わるものなのよ、
という疑問に丁寧に答えてくれている本です。
また、少し腕を細くしたいなど、直線部分、斜線部分の寸法を替える方法や、
身幅を広げる方法なども詳しく解説されています。
出版社が日本ヴォーグ社だからかどうかは定かではありませんが、
私が通っているヴォーグ学園の棒針編み資格講座で習った内容も多く載っています。
なので、私は見直し用の参考書として、いつでも手の届くところに置いてあります。
そしてさらに踏み込んで、
・製図の基礎
・割り出し(斜線やカーブの増減目)
まで解説されていますので、ヴォーグ学園の棒針編み講師科の内容にもちょっと踏み込んだ内容になっています。
すごくわかりやすく解説されていますが、もっと勉強したくなったら、ぜひ資格取得講座へ(ヴォーグ学園の営業ではありません笑)。
ただし、増減目や引き返し編みなど基礎技法、いわゆる編み方の解説は一切載っていませんのでご注意を。
step2:デザインを替えたり、ええええぃっ、自分のオリジナルセーター作りたいので製図を学びたいあなたへ
少し襟の形を変えてみたいけど、どうやったらいいんだろう、とか長袖から半袖に変えたいんだけど、形や長さどうしよう、などと考え始めると、
「いっそ一から自分サイズに合わせたセーターを、好きな糸で好きなデザインで作ってしまったらいいんじゃないか」
という気持ちになった、そこのあなた。
でしたら、ちょっと本の装丁、デザインは昭和の香りがしますが、ぜひこの一冊を。
ありとあらゆる形のセーターの作り方(編み方、だけでなく、ここは敢えて作り方、と言わせていただきます)がこれでわかります。
この本の特徴としては
・基本デザイン98点の製図、割り出し、編み方、仕上げ方つき(セーター、ベスト、カーディガン、スカート)
・注意したいところ、間違えやすいところ、なぜその技術が使われているかの補足つき
・基本デザインを形と技法別に8分類してあるので製図と技術が比較しやすい
(1.スリーブ、2、ネックライン、3ゲージ調整、4分散増減法、5、カラー(襟)、6丸ヨーク、7斜め編み、8、前立てと縁
などが挙げられていています。
しかも、実はこの本、ヴォーグ学園の棒針編み資格取得講座の副教材となっています。
なので、
授業でやったけど、ここ、どうだったかなー、
編み方の説明してもらったけど、ここどうだったかなーという時、
製図の気を付けなくてはいけないポイントを見返したり、
結構開く機会が多いです。
とはいえ、
初心者の方がいきなりこの本から、というのはちょっとお勧めしません。
なぜなら、カラーではないし、写真ないし、説明多いし。
そしてちょっとお高い・・・。
本当にその名の通り大事典。お手軽感はありません。本格的。
いくつか市販の本で編み図通りに編めるようになって、編み物って楽しいなーと思ってから、こちらの本でより知識を深めていく、
というのがよいかもしれません。
そしてこちらも、増減目やとじはぎなどの基礎技法は載っていませんので、それは別の本や動画などを頼るのがよいでしょう。
step3:よりデザイン性を追求したい、ショールや帽子もデザインしてみたい、編む糸にもこだわりたい、とにかくいろいろ知りたいあなたへ
前述の「手あみ大事典」では、手あみ基本作品をおさえましたが、編み物にはまってくると
作り目をちょっと装飾的にしてみようかな、とか、
伏せ止めは少し伸縮性のあるものにしようかな、
とか細かいところも工夫したくなってきたりします。
また、編む糸もこだわりが出てきて、とにかくいろいろな糸で編んでみたくなったりするので、糸の素材や撚り方なども知りたくなってきます。
そんなあなたにお勧めなのが、こちら↓
編み物の百科事典的、
カラーだし、パラパラとページをめくっているだけでもテンション上がり、
読み物としても楽しめるこの1冊。
海外の編み物知識が全て詰め込まれている1冊と言っても過言ではなさそうです。
作り目だけでも、25種類の絵つきで解説されていて
伏せ止めも14種類!!
そして「手あみ大事典」では取り上げられていない、
ショールや小物のデザインについても触れられていますので、
より幅広く触れられていて、
まさに「大全」の名がふさわしい1冊です。
ただし、これも編み図は載っていませんのでご注意を。
そして、
大きな書店には置いてあることが多いですが、
小さな書店では置いてなかったりするので、
手に取ってみてから買ってみよう、というのが難しいのがたまにキズ。
金額もそれなりだし、
中身見てから買いたいなーという方も多いと思いますが、
これは編み物の百科事典。とにかくいろいろなことが載っていますので、
編み物の知識を増やしたい、という貪欲なあなた
は、ぜひご購入をおすすめします。一生使えると思いますよ(言い過ぎ?)
秋の夜長に編み物の知識を深めて、編み物の世界を広げましょう
以上、今回ご紹介した3冊の本は、
いずれも参考書的な位置づけでおうちに置いておくと、
今後の編み物の幅、世界が広がると手助けになる1冊だと思います。
糸の知識、デザインの種類、編み方の種類、セーターの構造など、いろいろな知識が増えると、今までと同じ棒針と糸を手にしても、楽しみ方が変わると思いますよ。