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編み物の本

編み物の本、読み物としてのおすすめ本

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こんにちは、ミイトです。

日本の本屋さんの棚の編み物コーナーには、編み図本がたくさん並んでいますが、
デザインのことや伝統ニット、糸について知りたい時に読む本、編み図本ではなくて、編み物に関する読み物の本ってそんなに本屋さんの棚で見かけなくないですか?

  • ニットデザイナーの人ってどうやってニットデザイナーになっているんだろう?
  • デザインするってどういう風にデザインしていくんだろう?
  • 編み糸ってウールとかカシミアとかたくさん種類あるけど、どんなのがあるんだろう?
  • 海外の糸の太さの名称はいろいろあるけど、それぞれ何がどう違うの?何と同じなの?

・・・みたいなことって、ふと思ったりすることが多いのですが、そういうことを知りたい時に読むのにおすすめの、じっくり読める編み物に関する読み物の本を今日はご紹介します。

①ニットデザイナー 風工房さんのエッセイ本「今日も編み地、明日も編み地」

ニットデザイナーとして有名な、風工房さん(服田洋子さん)のエッセイ本です。

第1章は「風工房ができるまで」。
お母さまに教わってかぎ針であやとり用の長いくさり編みをはじめ、小学校低学年のときにかぎ針編みをはじめたことから、どのように編み物をされていたか、どうやって学ばれていたのか、どのように編み物を仕事にしていかれたのか、が書かれています。

風工房というお名前が、”風来坊”からきていて、
”私自身が風来坊だから”
”なにごとにもとらわれず、気ままに自由でありたいという願望があったのかも”
と本に書いてありますが、
本当に風のように、そしてものすごい行動力のある方だということが伝わってきます。

第2章は「デザインすること、編むこと」。
風工房さんのデザインのプロセスも書かれていますが、糸選び、配色、模様などの編み地を考えたら、とにかくスワッチを編む、とのこと。
とにかく編んで考える、というのがとても印象的でした。
また、風工房さんの編み物道具の写真も載っていますし、できばえを変えるちょっとしたこだわりも紹介されています。
この章もとっても読みごたえがあって、私もちょくちょく開いては読み返しています。

そして第3章は「編み物でつながる旅と人」。
風工房さんが今まで訪ねられたアイルランドやシェットランドなどや、そこで出会ったアランセーター、フェアアイル、シェットランドレースやその他いろいろな伝統ニットやそこに携わる人々のお話がたくさん書かれています。
そしてその人と人とのつながりから始まった海外の仕事のお話にまで至ります。

ここで感じることは、やっぱり風工房さんの行動力は半端ないな、ということと、すべては編むことから始まり、そして大事なのは人とのつながりなのだな、ということです。

この、ステイホーム期間に、いろいろ考える中、とっても元気をもらえる1冊だと思います。

②糸と編み物の話「こんな糸で編んでみたい」

こちらは、海外の素敵な毛糸をたくさん取り扱っている「MOORIT」さんが出されている、糸と編み物のお話の本です。

3つの章から構成されていますが、第3章は「編んでみましょう」と、前半に紹介された糸を使って編めるパターンが10点掲載されています。

第1章は「素敵な糸たち」。
ここではMOORITさんが取り扱っている海外の素敵な糸たちが、さまざまな素材で、さまざまな製法で、そしてさまざまな作り手の思いが込められているのだということを知ることができます。

イギリスの小さな紡績工場のオーナーがリタイアすることを知ったその工場の顧客の一人だった羊のブリーダーが、その工場を買い取って仕事を引き継ぎ、ファンドを設立して投資を募り、自身のポリシー(天然繊維へのこだわり等)に基づく紡績会社の仕事を展開し、全国の小規模ブリーダーからの注文を受けて紡績をする仕事を手がけているお話や、

ウルグアイの貧困な農村地方に住む女性たちが、自分たちの手で経済的自立や社会進出を果たすことを目指して設立したコーポラティブ(協同組合)が、ウルグアイ特産のウールを使った、編み糸、ニットウエアなどを世界各地に販売していることなど、

その糸たちを通じて作り手とのつながっていることを感じることができるお話を読むことができます。

もちろん、そういったお話だけでなく、ウールやカシミア、アルパカ、リネンなど、それぞれの素材の糸の基礎知識や、ハンドダイの糸についてのお話もたくさんされているので、糸の知識がたくさん知れて読んでいて楽しめます。
また、いろいろな種類の羊たちの写真もあって癒されます。

第2章は「編みたい糸と上手つき合うために」。
この章では、
編みたい糸を見つけるために知っておきたいこと、
編みたい糸が見つかってからの上手なつき合い方、といった役立つ知識が満載です。

糸の太さについてや、
必ずしもパターンの指定糸で編めるときばかりではないので、別の糸に置き換えていくときの考え方のポイント、
そしてブロッキングの大切さ、などが丁寧に書かれています。

じっくり読むとますます編み物が楽しくなります

いろいろなパターン本のページをめくりながら、
「素敵だな~こんなの編みたいな~」
と思うのだけでも編み物って楽しいのですが、

そのデザインはどうやって生まれたのかな、
その糸はどんな糸なのかな、
どうしてこのデザインにこの糸が選ばれたのかな、
もし違う糸で編むなら何で編むといいのかな、
この糸で編むなら何を編もうかな、

など、さらに思いを巡らせられるようになると、編み物もさらに楽しくなっていくと思います。

今日ご紹介した2冊は、編み物をさらに楽しむことができるための知識をたくさん与えてくれる本です。

読むときっとあなたも一層編み物を楽しめることと思いますよ。

ぜひ、読んでみてくださいね。

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