私の大切な編み物友だちのMさん(これから「編みともMさん」、と呼びます)は、話を聞くとかなりの編み物達人で、ご自身のニットデザインが雑誌に掲載されたこともあり、またこれからお話しするサイトでもパターンを販売されていたりもします。さらにご本人だけでなく、編みともMさんの亡くなったお母さま、はかなりの編み物上手で、今メディアにもよく登場される大御所先生のニッターに、とお声がかかったほどだったとか。
そんな編みともMさんから教えていただいた一つがRavelryの存在でした。
Ravelryは、ニッターにとって楽しいSNS
Ravelryのサイトの「about us」には以下のように説明がされています。
「Ravelry is a place for knitters, crocheters, designers, spinners, weavers and dyers to keep track of their yarn, tools, project and pattern information, and look to others for ideas and inspiration. The content here is all user- driven; we as a community make the site what it is. Ravelry is a great place for you to keep notes about your projects, see what other people are making, find the perfect pattern and connect with people who love to play with yarn from all over the world in our forums.」
(以上Ravelryサイトより引用)
要はニッターにとって、山のように沢山のパターンが掲載されていて、無料パターンもあって有料パターンもその場でpdfで購入できるものも多くて、糸の情報も沢山あって、実際に編んだみんなはそのパターンをどんな糸で編んで、どんな感想だったのか、などありとあらゆる情報があって一日中見ていられるという、恐ろしいサイトなんです。
その上SNSなのでグループがあって、糸やデザイナーやお店などのファンサイトのようなものもあって、フォーラムと呼ばれるディスカッションできるページもあります。私も最近、大好きなデザイナーさんのグループサイトにジョインしたりしました。
ただし、Ravelryの公用語は英語。
ディスカッションするにはそれなりの英語力が必要になると思いますが、世界中のニッターが集まっていて、もちろん母国語が英語ではない人々も沢山いて、でもみんな英語でやり取りしているわけですから、英語だから、って尻込みしている場合であはありません。中学英語でも頑張りましょう(笑)
でも、パターンや糸を検索したりするのは、とっても簡単。心配ご無用。
そして英文パターンもいくつか挑戦しているうちにわかるようになってきます。
英語力のない私も、サイトでpdfを購入して、『編みもの「英文パターン」ハンドブック』片手に挑戦しています。
とにかくパターンのサイズ展開がすごい!!
私も息子(130㎝)のセーターやベストのパターンをRavelryから探して、今までにもいくつか編んでいますが、海外のパターンはとにかくサイズ展開がすごく豊富です。
キッズサイズのセーターは1-2歳、3-4歳、5-6歳、7-8歳、9-10歳の5パターンで展開してあるパターンが多いように思います。
ものによっては0-6か月、6-12か月も加わった7パターン展開も。
日本の編み図で出版されている書籍では5-6歳くらいまで、120㎝くらいまでのが多いですよね。
可愛いデザインが多く、おばあちゃんが可愛い孫に編んであげる、という想定なのかな?
それ以降のサイズ(120~150㎝くらい)は、ゲージ調整で大人のSサイズを小さく編めばいいでしょ、という想定なのかな?
本が出版されていないということは、そもそもそのサイズの需要がそれほどないのかな?
このサイズは成長期だから、あっという間にサイズアウトしてしまうから、時間をかけて編んでも着てもらえるのはワンシーズン、、、というのは事実だし。実は編もうとする人が少ないのでしょうか?
親切で編みやすいパターンはやっぱり人気のパターン?
Ravelryでダウンロードできるパターンは415,728(2019/11/8現在)もあります。
それだけの数があれば、中には親切なパターンもあれば、ざっくり大雑把なパターンも玉石混合なのではないでしょうか。
親切なパターンには各サイズの寸法もインチだけでなく、センチメートル表示も併記してあったりするので、どのサイズを選べばいいのかわかりやすいものもあります。
また、日本であまり馴染みのない技法にも解説がついていたりするので、前述のハンドブック片手にフムフムと試行錯誤することもできます。
人気のパターンや人気のデザイナーのパターンは、傾向としてパターンが親切丁寧だと思います。テストニットをしっかり行って、工数かけてパターン作成しているんだろうなーと想像できます。
人気があって多くの人が編んでいれば、デザイナーに対してのフィードバックもあったりして、パターンも磨かれていくのでしょうか。(確かに私のお気に入りデザイナーのパターンはよくアップデートされています。)
なので、私もパターン検索する時は、人気順に見て、また私の好みの中でも人気のあるデザイナーのパターンからチェックするようにしています。
おかげで今は、ゲージ調整や目数の再計算が苦手な私も、息子サイズのセーターをパターンに掲載されている目数に従って安心して編み始めることができるわけです。