明日から息子が冬休み前の短縮授業が始まる、という日に、今年最後ののんびりデーはどこ行くか、と考えた結果、清澄白河にある東京都現代美術館で開催中の
ミナペルホネン/皆川明 つづく
に行ってきました。
隣接する木場公園もすっかり色づいて、清々しい秋の一日に来られてラッキーでした。
中に入り、3階の展示室に向かうエスカレーターを降りた途端に...
ド、ドーン!!!
ミナ ペルホネンの可愛いテキスタイルたちが出迎えてくれます。
展示会場の構成、会場エリアのそれぞれのネーミングも素敵で、
展示会マップの皆川さんのコメントには、
「ものづくりに在る「つづく」と人の心に繋がる「つづく」を様々な視点から感じる中で、ミナ ペルホネンのデザインがつくり手とつかい手を繋ぎ、どのように関係しながら循環と継続をしていくかをご覧ください。」
とあります。
こうやって帰宅してから思い出しても、本当にそのテーマに沿った会場づくりで、
皆川さんが、ぶれずに、伝えたいことをシンプルにきちんと伝える方なのだということが、この展示会からもよくわかって、作品もさることながら、人としての魅力にも引き付けられました。
入口を過ぎてすぐは、「実」のエリア。
ミナ ペルホネンを代表する刺繍柄タンバリンのエリアです。
一見シンプルに見えるタンバリンも、デザインが生まれてから生地になり、洋服やインテリアなどの様々なプロダクトに展開していくまで間にたくさんのこだわりが詰まっていることが知ることができるエリアです。
あのタンバリンの一つの円に25個の小さなドットがあり、それに使う刺繍糸の長さは6.93mなんだとか。
細部へのこだわりを知ることができ、さらにタンバリンが可愛く思えるエリアでした。
そして「森」のエリア。
ここは約25年分の服、400着以上が展示されています。圧巻です。
年代はミックスされて展示されているのですが、そうすることによって、流行に左右されず、普遍的な価値を持つ洋服なのだということがよりよくわかります。
平日昼間だからか、年配のおしゃれなおば様でいっぱい。
そしてミナ ペルホネンさんはニットも展開されているので、中にはこんな素敵なものも。
スカートの柄は毛糸だま!遊び心もあってcute!
...と、まあ展示会の内容をいろいろとお伝えしていきたいところではあるのですが、
実は、ほぼ日のサイトでこの展示会を皆川明さんと巡るサイトがありますので、そちらをご参考にされてくださるのがよろしいかと。
こんなに詳しくてよいのか?!というほど、本当に行った気になれる内容になっています。
でもね、やっぱり実際に見て感じるものって違うんですよね。
生地のデザイン画や工場とのやりとりノートなどの展示物もあるのですが、なんかそれを見ていると、それを描いている、書いている人の息遣いとか思いが伝わってくるようでグッとくるものもあるし、その場でしか見られない映像作品もあったりして。
なので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。本当に素敵でしたよ。
私は今まで以上に、皆川さんという方をもっと知りたくなりました。
(年がそう変わらないことも知ってびっくり!)
私の編み物との向き合い方もいろいろ考えさせられるものがありました。
うん、行ってよかった。